
改訂版
文化財をまもる

江本義理 著
1993年8月30日 初版1刷
1997年6月20日 改訂版1刷
ISBN 978-4-900041-25-7 C0070
発行 アグネ技術センター
A5判・上製/カラー口絵・248頁
定価 ―――(本体価格3,500円+税)
→厚さ:23mm,重さ:620g
家康の江戸開幕から慶応4年の江戸開城まで、265年の長きにわたって江戸を舞台に活躍してきた大名と、その奥方・子女たちの墓所を、著者が十数年かけて歩き、記録し続けた「江戸大名の墓」の集大成。
徳川将軍家をはじめとして、関東大震災・戦災に耐え、東京の片隅に今も残る2800余りの大名の墓所を、写真点数340点余、多くの地図や資料とともに紹介する。
好評の初版に新しい寺院を追加。
1. 文化財受難の歴史―大気汚染の文化財に及ぼす影響と対策―
日本の文化財の現状
どこに文化財は置かれているか
腐食生成物を知れば原因がわかる
汚染因子を知るために―亜硫酸ガス濃度を調べる―
金属板による環境調査の方法
文化財の大気汚染被害と調査例
近年の調査例
文化財への影響予測
大気汚染への対策法
現在の大気汚染の問題点
ブロンズ像の大気汚染対策
2. 大地に眠るタイムカプセル―古墳・埋蔵文化財の話―
保存環境と劣化現象
鉄製遺物のカイ変―栃木県大平町七廻り鏡塚の遺物を調べる―
化学者の見た高松塚古墳
試行錯誤の古墳の保存
古墳の中の空気
3. 海底の宝探し―水中遺物の保存科学―
水中考古学のはじまり
110年目の開陽丸
4. にせもの・ほんもの―材質調査と鑑定―
科学的鑑定の方法
古文化財の材質と技法
活躍するX線分析
“永仁の乱”
鉄の顔料
考古学と保存科学
参考文献
参考資料
本文索引
あとがき