
粉末冶金 その歴史と発展

木村 尚 著
1999年4月26日 初版1刷
ISBN 978-4-900041-74-5 C0057
発行 アグネ技術センター
A5判・並製/ 119頁
定価 1,980円(本体価格1,800円+税 10%)
→厚さ:9 mm,重さ:200 g
20世紀は電灯の普及によって明るい世紀になったが、その陰にはタングステンフィラメントという粉末冶金技術の果たす役割があった。一般に余り理解されていない粉末冶金技術であるが、
今や、切削工具、含油軸受、自動車用焼結部品、航空機用ジェットエンジン部品として実用化され、スペースプレーン用耐熱材料など先端材料として期待されるまでになっている。
本書は、粉末冶金が今日の隆盛を見るに至る発展過程をエピソードを交えて振り返り、先駆者のプロフィールを紹介し、その功績をたたえている。
まえがき
1章 粉末冶金の黎明
古代の粉末冶金
粉末冶金の復活
近代粉末冶金の黎明
粉末冶金の展開
♦粉末冶金とは
2章 新世代の粉末冶金
粉末冶金の飛躍
粉末冶金の進展
先端粉末冶金技術への期待
♦秒への革命―粉末圧延技術
3章 焼結機構研究の変遷
焼結とは
焼結機構の探究
焼結機構の確立
焼結機構研究にまつわる思い出
4章 自動車用焼結部品の発展
自動車用焼結部品の採用
自動車用焼結部品の躍進
製造技術の進歩
オイルショックによる停滞
再び躍進へ
21世紀に向かって
♦航空機用焼結合金―耐熱材料
5章 原料粉製造法の推移
鉄粉以外の原料粉
鉄粉製造法の歴史
日本における金属粉製造
6章 日本における粉末冶金の歴史
揺籃期
勃興期
飛躍期
進展期
バブル経済の崩壊
7章 忘れ得ぬ粉末冶金の先駆者たち
ハウスナーとレネル
ゲッツェルとヘリング
ジョン・ウルフ
エーモス・シェーラー
スヴェン・ハルテン
ロールとガメソン
岩瀬慶三
武井 武
松山芳治
岡村俊彦
付表 粉末冶金技術発展の主な歴史
あとがき
索引