高炉物語

高炉物語


品切・重版未定

中村直人 著

1999年10月8日 初版1刷
1999年12月1日 初版2刷
ISBN 978-4-900041-78-3 C0057
発行 アグネ技術センター
A5判・並製/ 163頁
定価 2,200円(本体価格2,000円+税 10%)

→厚さ:10 mm,重さ:250 g




高炉のシンボル、コークス炉。その技術の変遷を軸に製鉄の基本概念を語る。戸畑、君津、ブラジルなど、国内外の現場での高炉建設にまつわる体験談も交えリアルに綴る。産業史に興味を持つ一般読者も対象。




[目 次]

はじめに

<第1部 高炉物語>
 第1章 洋式製鉄技術の導入
   高炉の名称
   洋式高炉ことはじめ
   日本の夜明け
   南部藩と大島高任

 第2章 官営八幡製鐵所(釜石から八幡へ)
   明治期における製鉄所
   八幡製鐵所の設立
   コークス技術の推移
   企業内教育の開始
   八幡市の発展
   日本最初の1000トン高炉

 第3章 大型化への道
   戦後の幸運
   高炉の理解から習熟へ
   海に築く製鉄所(戸畑製造所)
   世界を視野に
   ♦一貫製鉄所について

 第4章 1万トン高炉
   君津製鐵所の建設
   1万トン高炉の時代

<第2部 高炉の解体新書>
 第1章 高炉の解析と理解
   高炉解体新書
   通気律則と還元律則
   ♦銑鉄・鋼・錬鉄

 第2章 第三の高炉
   戸畑第三高炉(二つの出銑口)
   君津第三高炉
   高炉技術の限界

<第3部 ブラジルと私>
 第1章 ウジミナス(南緯19度の製鉄所)
    赴任の旅
   ウジミナスの創立
   ブラジルの製鉄技術
   ♦高炉の炉体構造について

 第2章 ブラジルの歴史とその背景
   植民地の経営
   奴隷制度崩壊と共和制(ブラジルの独立)
   近代化

 第3章 派遣者のブラジル生活
   第二高炉の完成と高炉の事故
   イパチンガの生活

 第4章 ニブラスコ・プロジェクト
   CVRD の沿革
   ペレットの製造
   ニブラスコの発足

 第5章 ブラジルに思う
   木炭からコークスへ
   ウジミナス回想
   ニブラスコと CVRD その後

関連年表
終わりにあたり
発行人そして友人として(長崎誠三)

索引