美術鋳物の手法

美術鋳物には、大は銅像から小は装身具に至るまで多種多彩にある。本書はそれらの制作にたずさわる工芸家はもちろん、趣味人および美術鋳物を今後手がけようとする人に向けた、実際の鋳造作業の手引書である。
1983年6月にアグネから刊行された『美術鋳物の手法』の新装版。

はしがき

1　鋳造技術の展望

2　原型（模型）
　　2.1　蝋原型
　　2.2　石膏原型
　　2.3　木型
　　2.4　金属原型
　　2.5　挽型法による石膏原型の製作

3　真土型鋳造法
　　3.1　鋳型材料と道具類
　　3.2　鋳型製作法（焼流し法と挽型法）
　　3.3　鋳型製作法（込型法）

4　型焼法
　　4.1　素灰焼竈法
　　4.2　薪焼竈法
　　4.3　惣型法
　　4.4　蒸し焼法

5　真土型鋳造法の解説
　　5.1　合成蝋
　　5.2　真土
　　5.3　造型

6　その他の鋳型法
　　6.1　生型法
　　6.2　CO₂法
　　6.3　シェルモールド法
　　6.4　小松KY法
　　6.5　Vプロセス
　　6.6　装身具などのロストワックス法
　　6.7　イタリアの蝋型法

7　合金・溶解・鋳造
　　7.1　銅合金
　　7.2　アルミニウム合金
　　7.3　鋳鉄
　　7.4　金・銀・白金などの合金
　　7.5　亜鉛合金・錫合金・鉛合金・低融合金
　　7.6　溶解・鋳造
　　7.7　湯口方案の基本
　　7.8　真土型への鋳込み

8　仕上・加工
　　8.1　仕上げ道具類
　　8.2　叩き仕上げ
　　8.3　むき仕上げ
　　8.4　蝋付け
　　8.5　鋳掛け

付録
　合金状態図の解説
　主な元素の性質
　ギリシャ文字の読み方

文献
さくいん
本書に出てくる難読語の読み方