金属 臨時増刊号



ハンドヘルド蛍光X線分析の裏技 (2014.9)

遠山惠夫・河合 潤 編著
定価 1,760円(本体価格1,600円+税 10%)
B5判・約90ページ



【本書の目的】

・ハンドヘルドの特長を知り、正しい使い方を学ぶ
・複数メーカーの機種に共通の概念を学ぶ
・精度をよく迅速に測定する手法や精度の限界を学ぶ
・測定したデータの評価方法をマスターする
・加工品などの複雑な形状のサンプルや、土壌・鉱物など、成分が不均一なサンプルに対する測定手法を学ぶ
・安全性に関する知識やシーベルトの意味の理解を深める




【主な目次】

まえがき

第1章  ハンドヘルド蛍光X線分析装置とは

  1-1  ハンドヘルド蛍光X線分析装置
  1-2  各社のハンドヘルド蛍光X線分析装置
  1-3  NITON社の歴史
  1-4  Oxford社HH-XRFの歴史

第2章  ハンドヘルド蛍光X線分析装置開発物語

  2-1  Wand測定の話
  2-2  LCDタッチパネル部が蝶番式になったわけ
  2-3  管球切れトラブルの話
  2-4  Heフローかvacuumか
  2-5  誘導ノイズに悪戦苦闘
  2-6  PDAか専用CPUか
  2-7  ラジオアイソトープ型の製造をやめるかやめないか
  2-8  1日に2,000 個の試料測定をする話
  2-9  X線はこわい・こわくない
  2-10 よくあるトラブル

第3章  ハンドヘルド蛍光X線分析の基礎原理

  3-1  X線とは
  3-2  X線のエネルギーと強度について
  3-3  蛍光X線
  3-4  散乱X線
  3-5  蛍光X線分析装置とは
  3-6  蛍光X線分析装置の各種
  3-7  ミニチュアX線管
  3-8  一次フィルターと管電圧
  3-9  X線検出器
  3-10 X線計測におけるバラツキ
  3-11 マルチチャンネル計数とスペクトル
  3-12 計測した信号の流れ
  3-13 定量プログラムについて

第4章  ハンドヘルド蛍光X線分析の実際の分析における注意点

  4-1  スペクトル上の誤情報
    4-1-1  分解能
    4-1-2  スペクトル干渉
    4-1-3  サムピーク
    4-1-4  コンプトン散乱
    4-1-5  回折によるスペクトル
    4-1-6  エスケープピーク
  4-2 正しくない使用
    4-2-1  振動によるピーク幅の広がり
    4-2-2  外来電波によるピーク幅の広がり
    4-2-3  X線透過窓
    4-2-4  X線透過窓の汚れ
  4-3  測定値の誤差
  4-4  試料量,試料の厚さ
  4-5  分析例
  4-6  高温試料の測定
  4-7  腐食測定

第5章  ハンドヘルド蛍光X線分析装置の安全性と機能

  5-1  X線放射中の警告ランプ(Warning Lamp)
  5-2  散乱線監視(Back Scatter Check)
  5-3  試料位置センサー(Proximity Sensor)
  5-4  両手操作機能(Two Hands Operating)
  5-5  屋外使用の機能
  5-6  強化プラスチックケース
  5-7  充電式電池駆動
  5-8  データーメモリー
  5-9  ポータブルテストスタンドなど
  5-10 合金種判定の自動化
  5-11 ハンドヘルドでも持たずに測定
  5-12 被ばくについての主要なキーワード
  5-13 X線による被ばくの知識
  5-14 法令と届出

第6章  ハンドヘルド蛍光X線分析装置の活用事例

  6-1  金属・合金
  6-2  環境テスト
    6-2-1  金属汚染に対する土壌のスクリーニングテスト
    6-2-2  規制対象物としての電気部品や電子部品の測定
  6-3  鉱業と鉱物
  6-4  美術品と考古学での利用
  6-5  その他の分析事例

参考書
Appendix 装置メーカーのトピック
  アメテック株式会社スペクトロ事業部
  オリンパス株式会社

あとがき